クラシック音楽のすゝめ

 

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1.クラシック音楽とは

一口に「クラシック音楽」といっても、定義は人によってさまざまです。一般的には、音楽のジャンルをクラシック、ジャズ、ロック……などに分けた場合のクラシックが「クラシック音楽」となるわけですが、例えばガーシュインなどのようなジャズ風のオーケストラ曲はクラシックになるのか、ジャズになるのかは決まっていません。

そのようなあいまいな部分は結局どちらでもいいのですが...。クラシック音楽が好きな人が聴けばクラシックになるでしょうし、ジャズが好きな人が聴けばジャズになるでしょう。

ところで、一般にクラシック音楽は「頭が良くなる」と言われることがあります。人間の脳のうち、言語や思考に関係するのは左脳で、音楽や感情に関係するのは右脳であると言われています。現代人は左脳を酷使する傾向にありますが、音楽を聴くことによって右脳が刺激され、脳が活性化するのです。ここで重要なのは、歌謡曲のような日本語の歌詞のついているものは左脳を刺激してしまい、あまり効果がないと言われています。そこで、右脳を最大限刺激するために、クラシック音楽をおすすめします。

2.クラシック音楽の聴き方

ほとんどの日本人は小中学校の音楽の授業でクラシック音楽を聴かされるでしょう。教科書に載っているいわゆる「名曲」を1度だけ聴かされ、その感想を書くことになります。

私がすすめるクラシック音楽の聴き方は、すこし違います。「クラシック音楽」は流行歌のように1度聴いただけで「いいなぁ」と思えるものはごくわずかです。どちらかといえば、1度聴いただけでは難しい曲に思えたり、眠くなったりするものばかりです。

「クラシック音楽」は繰り返し何度も聴く必要があります。リヒャルト・シュトラウスやシェーンベルクのような難解・複雑な曲も、何十回と聴くうちに理解できるようになります。もし、あなたが何度も同じ曲を繰り返し聴くならば、だんだんその曲が好きになるはずです(聴きすぎると飽きますが…)。

その理由は、頭の中で聴いている曲の次の部分が予想できるようになるからです。

3.クラシック音楽入門

しかし、やっぱり最初から知らない曲にチャレンジするのは大変なことですので、知っている曲から入るのがいいと思います。どこかで聴いたことのある曲……テレビのCMとか、小中学校の音楽の授業とか……でも、最初から最後まで知っているわけではないですよね? いわゆるサビの部分は知っていても、そのサビに至る過程が結構重要だったりします。

私は赤ちゃんのとき、ベートヴェンの交響曲第5番(俗に「運命」と言われているもの)を両親にさんざん聴かされていたそうです。ダダダダーンという出だしは、ほとんどすべての人が知っていると思いますが、そこから先は恐らく学校で1〜2度聴いただけですよね?

ということで、これからクラシック音楽にハマってみようと思っている方は、ベートーヴェンの「運命」の入っているCDを1枚購入してください。「運命」はおよそ30分の曲ですから、1枚のCDには恐らく別の曲が一緒に入っていると思います。

CDを選ぶ基準は、ジャケットに載っている指揮者がカッコいいとか、たくさん曲が入っているとか、なんでも結構です。

4.繰り返し聴く

そこで、先に述べたように「運命」を繰り返し聴きましょう。「運命」は全4楽章(うち3〜4楽章は連続している)で、およそ30分で完結します。初めのうちは終わりまで集中して聴くことは不可能だと思いますので、1楽章だけを繰り返し聴いてください。「……しながら」聴くのもOKです。私などは、勉強しながら(!)音楽を聴いたりしていました。

まあ、10〜20回も聴けばおおよそメロディーは頭に入ると思うのですが……。

5.よく聴いてみる

音楽は「音学」でもあります。実は、よく聴いてみるとクラシック音楽の多くは理論的に構築されているのです。

「運命」の第1楽章は、ソナタ形式と呼ばれています。ソナタ形式は、いわゆる起承転結の形式です。

  • 提示部(起)…第1主題+第2主題
  • 展開部(承)
  • 再現部(転)
  • 終止部(結)

の4つの部分からなっています。CDによって、提示部が2度演奏されることがあります。

第1主題 「ダダダダーン」で始まる有名なメロディーです。本当は(楽譜上は)、「ンダダダダーン」のように最初に八分休符が入ります。
第2主題 第1主題が終わると、急に明るい雰囲気になります。そこから「ソドシドレララソ...」と始まるメロディーです。第2主題でも、第1主題の「ンダダダ」という動機が使われているのが分かりますか?
展開部 再び雰囲気が暗くなり、第1主題が聞こえます。が、滑らかにいろんなバリエーションに変化していきます。そしてさらに激しくなり、「ンダダダダーン」という一番最初の主題が再現します。
再現部 第1主題と同じようなメロディーですが、オーボエのソロが入ったりして、少し違います。続いて第2主題も再び演奏されます。第2主題は途中で転調して、提示部の第2主題とは雰囲気が変わるのが分かりますか?
終止部 第2主題から展開部に移ると見せかけて、そのまま終わりモードに突入します。いままでのいろいろなメロディーを巧妙に使いながら、盛り上がっていきます。最後は第1主題が再び現れて、劇的に終わります。

つづく...

 
 

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